流行に追われて自分を見失った美容師、訳あって本をお金に換えたい就活生、
人を知るために本を読み込むバーテンダー、
作品を読まれることを恐れるアマチュア作家、
同居する孫と娘の不仲に心を悩ませる老婦人……。
新宿の片隅にある看板猫のいるシェア型書店『フレール』を舞台に
巻き起こる“棚主”たちの物語。
本との出会い、そしてそこから始まる人の縁が、
抱えていた悩みや苦労を知らず知らずのうちに浄化していく――。
シェア型書店の棚主だなんて面白そう。
色々な人の本棚を見れるようでワクワクしますね。
おまけにここ『フレール』では看板猫までいる。
本と猫、どちらも好きな人にとっては癒しの空間でしかない。
棚主さんたちやお客さんが少しずつ関係を結んでいくのも、
そのことで自分を顧みたり、
行動するきっかけになったりするのも良かった。
自分が棚主になったらと考えるのも楽しかったですね。
やっぱり本は本屋さんで出合いたい。